〜受け継がれゆくもの〜
「これは……うん、まだ着れるわね。だけど、流石にこっちは……あ、でも……」
「うわあ、懐かしい。まだこれ持ってたんだ私、すっかり忘れてたわ」
ある晴れた日の昼下がり。セイカとモニカは自分達の衣服の整理をしていた。
普段は衣替えの時期にしか……それも限られた範囲でしか行わないのだが、今回は特別。
ユリスとユイヤが揃って釣りに出掛けた為、暇を持て余していた事も手伝って、使用しているクローゼット全てを開けて整理しているのである。
女の性か、セイカとモニカの所持している服は長年の時を経て溜まりに溜まり、大型のクローゼットを優に十を超えるくらい使用している。
買った物は勿論だが、モニカが仕立てた物もまた多く、それらに自然と愛着を持ってしまった二人は、中々捨てられずにいたのだ。
しかし、やはり嵩張るのは否めないし、もうサイズが合わなくなった服も沢山有る。丁度良い機会だと思い、こうして始めた事だった。
――――しかし……。
「あっ、これはお母様が初めて仕立ててくれたワンピース……思い出の品ですから、保存ですね」
「もう、セイカ。貴女さっきから、そればっかりじゃない。そんな事じゃ、どれも捨てられないでしょう?」
「う……で、ですが……そ、そういうお母様だって、一つも捨てようとしてないじゃないですか」
「そ、それは……だって、色んな思い出が詰まってる物だし……ね?」
「……そうですよね。本当、そうです」
苦笑いを浮かべながら言ったモニカの言葉に、セイカは感慨深い表情と共に頷く。
結局の所、保管していた服に愛着を捨てきれない二人は一向に処分の決断が下せず、単に思い出を掘り起こす作業になっているのだ。
それを裏付けるかの様に、二人の周囲には大量の服が散乱している。これでは整理しようという最初の目的は、完全に失われているも同然だった。
「あ〜あ、何だか散らかしてるだけね、私達。これじゃ何の為にクローゼットの中身引っ繰り返したんだか……変な事しなきゃ良かったわ」
「もう、お母様ってば。元々、これはお母様が言い出した事でしょう? 何を他人事みたいに言ってるんですか」
まるで少女の様に両手を組み、大きく伸びをした母親に、セイカはほんの少しだけ呆れの混じった視線を向ける。
とはいえ、それで反省する様な性格ではない事ぐらい、彼女は重々承知している。案の定、モニカは「何よ〜」と軽く口を尖らせながら返事をした。
「セイカだって、『そうですね。思い切ってドンドン捨てましょう』とか乗り気だった割には、全然じゃないの」
「そ、そうですけど……って、こんな事を言い合ってても仕方ないですよ、お母様。結局、どうします?」
「う〜〜ん……」
図星を突かれたセイカが咄嗟に切り返すと、モニカは神妙な表情で腕組みをして考え込む。
だがしかし、それも束の間、すぐに笑顔になるとあっけらかんと言い放った。
「よし! 整理と処分は止め! せっかくだし、思い出話に花を咲かせましょう」
「クス……だと思いました」
「あ、ちょっとセイカ、それってどういう意味?」
「クスクス。そのままの意味ですよ、お母様」
笑いながら頭を小突いてきたモニカに、セイカは楽しそうに返事をした。
「うっわあ〜!! まだ有ったのね、これ!!」
「?……お母様?」
そんなこんなで、整理整頓から思い出を掘り起こす作業になってから数分後。
一際嬉しそうな声を上げた母親に、セイカは振り向いた。するとモニカは、心から幸せそうな表情を娘に向ける。その手には、セイカの見た事の無い服が有った。
(民族衣装……という物かしら?)
訝しげにその服を眺めた後、セイカは無意識に小首を傾げる。
肩や背中、そして腹部を大胆に露出させたそれは、何やら高貴な雰囲気を感じさせるものが有る。と、同時に、余程自分の体形に自信が無ければ纏えない物だと彼女は思った。
「あの、お母様、その服は一体?」
色々と疑問が浮かび出るその服の事をセイカが尋ねると、モニカは過去を懐かしむ様に眼を伏せながら言った。
「これはね、昔の私がお気に入りだったドレスなの。ちょっと直しが難しいから、随分と前に着れなくなって、それっきりだったんだけど……こんな所に有ったんだ」
「へえ、それドレスなんですか」
愛おしげに服を抱きしめながら嘆息した母親に、セイカはまじまじと見つめながら呟いた。
(お母様、昔はこんなの着てたんだ。……うん、きっと似合ってたんだろうな)
それとなくモニカの全身を見回しながら、彼女は思う。
もうとっくに二十代を終えているというのに、未だ母親は整った体型を維持し続けている。
引き締まる所は引き締まり、それでいて決して貧相な訳では無い身体は、同じ女としてセイカには羨ましい限りだった。
ふと彼女は頭の中で、母親がそのドレスを着ている姿を想像してみる。全くもって違和感が無い様に思え、無意識にこう呟いた。
「お母様なら、まだ着れるんじゃないですか? 直しの技術も、昔より上達してますし」
「えっ? そ、そうかな?……う〜ん、でも流石に今これを着るのは抵抗有るわね。お腹周りとか恥ずかしいし」
「まさか」
セイカが笑うと、モニカは苦笑しながら手を振ってみせる。
「本当よ。最近、ちょっと気をつけなきゃって思ってるの。やっぱり年齢を重ねると、どうしてもね……あ、そうだ」
「はい?」
何かを思いついたのか、大袈裟にポンと手を打った母親の顔を、セイカは眺める。すると、少しばかり意地の悪い笑顔がそこには有った。
瞬間、彼女は悪寒を感じて身を竦ませる。今までの経験から言って、母親がこんな笑みを浮かべた時は往々にして良くない事を考えている時だ。
しかし、だからといって、今この場から逃げる訳にもいかない。冷や汗を流しつつ、彼女は多少引き攣った表情でモニカに尋ねた。
「お、お母様。……何か?」
「フフ、ね〜えセイカ? ちょっと思いついたんだけど……」
「…………」
「ユイヤ。ほら、そんなに落ち込まないで」
「別に落ち込んでないよ、父上」
宥める様に声を掛けてきたユリスに、ユイヤは地面を睨みつけて歩きながら答えた。
その右手には釣竿が、左手には水が張ってあるだけのバケツが握られている。時折、釣竿で肩を叩きつつ溜息をつくその様子からは、『落胆』の二文字がありありと浮かんで見えた。
そんな彼の横を歩くユリスもまた、同じように右手に釣竿、左手にバケツを持っている。
しかしユイヤと違って、バケツの中からバシャバシャと魚が跳ねる音が絶え間なく聞こえてくるのが、唯一にして最大の違いだった。
(いつ以来だろうな、こんな不調は)
先程までの釣りの事を思い出し、ユイヤはまた溜息をついた。
――――父親であるユリスの趣味の一つである釣りに興味を覚え、一緒に興じる様になって数年。
決して不向きという訳ではない。極端に下手という訳でも無い。しかし、どうにもユイヤは釣りに出かけて満足するより、落胆して帰路に就く事が多いのだ。
勿論、釣りという物が毎回毎回満足のいく結果で終わる物ではない事は知っている。実際、彼とて調子の良い時はバケツ一杯の魚を釣り上げる事だってあるのだ。
そうでなくとも、ここ最近は最低でも一匹は釣れる日が続いていた。今日の様に全く釣れない日は久しぶりだ。たまにはこんな日も有ると、笑い飛ばせる事の筈である。――――しかし……。
「……父上は凄いよね。毎回毎回大量で」
羨ましそうにユイヤが言うと、ユリスは苦笑交じりに答える。
「い、いや、そんな事無いって。たまたまだよ、たまたま」
――その台詞、毎回言ってるよね、父上って。
思わずそう言いかけたユイヤだったが、寸での所でその言葉を飲み込んだ。
流石に自分に気を遣ってくれている父親に対して、この言葉をあんまりだろう。年を重ね思春期を迎えたユイヤは、それくらいの判断が出来る様になっていた。
(だけど本当に凄いよな、父上は)
改めて自分の父親の偉大さを感じ、ユイヤは横を歩くユリスを一瞥する。
釣りだけでなく、これまで様々な事をしている所を見てきたが、この父親は大抵そつなくこなしてしまうのだ。
発明のセンスは未だ一級品だし、その影響からか手先も器用だ。料理の腕だってそこそこ……少なくとも母親よりかは遥かに上手い。
そんなインドアな父親だが、身体能力も決して低くは無い。腕相撲では全く歯が立たないし、競走では肉薄こそすれど勝てた試しが無い。
流石に剣術なら勝てる自信は有るが、一度も剣を取った事の無い相手では自慢にもならない。そこまで考えたユイヤは、また溜息をつきながらも笑みを浮かべた。
(まあ、だからこそ尊敬出来るんだけどね)
自分と父親を比べて、重圧やコンプレックスを感じた事は殆ど無い。ただ純粋に凄い人だと、ユイヤは思う。それと同時に、あんな風には成れないという気持ちも有った。
諦め……と呼ぶには相応しくない。他の言葉でも、上手く言い表せない感情を、ユイヤは抱いていた。それが一体何なのかと、彼は深くは考えない。
――――自分は父親と違うし、自分は父親を尊敬している。目標とか、超えたいとは思わない。ただ……尊敬している。
それで良いのではないかと、彼は思っていた。
「?……ユイヤ、ボクの顔に何かついてる?」
「へっ? あ……う、ううん、何も!」
どうやら、いつの間にか父親の顔をジロジロと見ていたらしい。視線に気づいて尋ねてきたユリスに、ユイヤは曖昧な返事をする。
そんな彼の態度から何かを察した様なユリスだったが、特に息子を追及する事も無く「そっか」と頷いた。
「なら良いけど……さて、早く帰ろうか。今日はポークに頼んで、美味しい魚料理のフルコースにしてもらおう」
「うん、そうだね」
「ただいま」
「ただいま〜」
「お帰りなさいませ、ユリス様、ユイヤ様」
自宅の玄関を潜ったユリスとユイヤを、ルネが出迎える。
しかし、本来なら彼女と共に出迎えてくれる約二名が姿を見せないのに、ユイヤは首を傾げた。
「あれ? ルネ、母上と姉上は?」
「はい、お二方なら……」
ルネが答えながら二階の方へ視線を向けた時だった。
「お、お母様! やっぱり無理です! 無理無理無理!!」
「あ〜〜もうっ! ジッとしてなさい!! 着付け出来ないでしょ!!」
凄まじい大声と共に、ドスンバタンと暴れる音が聞こえてくる。一体何事かと思ったユリスとユイヤは、暫く眼を瞬かせた後、ルネへと向き直った。
するとルネは、可笑しさに耐えきれないといった感じで口元を隠しながら笑い出し、二人に手を振ってみせる。
「フフ、大丈夫ですよ。別に喧嘩してる訳じゃありませんから」
「ああ、それはまあ分かるよ。だけど、何の騒ぎだい?」
「姉上があんな悲鳴を上げるなんて珍しいな。それに母上が姉上に大声を出すのも」
「クスクス……かなり抵抗が有るみたいでしたからね、セイカ様」
「「……?」」
意味深長なルネの言葉に、またしても二人が瞬きをした刹那、二階の一室のドアがバタンと開いた。自然、三人の視線をそちらへと向けられる。
そして三人の眼に入ったのは、とても楽しそうな表情で部屋から出てきたモニカの姿だった。
その手には、誰かの……いや、セイカのであろう手が握られている。しかし、セイカは姿をみせようとはせず、そんな彼女をモニカが促し始めた。
「ほら、セイカ! いつまでも恥ずかしがってないで!」
「そ、そんな事言われても……やっぱり恥ずかしいですよ、これは!」
「もう貴女は……大丈夫よ、ちゃんと着れてるから! ズレ落ちたりしない……?……あら、ユリス、ユイヤ、お帰りなさい」
「ええっ!? な、何でこんな時に……!?」
夫と息子の帰宅に気づいたモニカが、悲鳴を上げたセイカに構わず階段の上から二人に手を振る。揃ってそれに「ただいま」と返した後、ユリスとユイヤは彼女に尋ねた。
「で? セイカはどうしたんだい?」
「着れてるとか言ってたけど……姉上、何を着てるの?」
「フフフ、気になる? そりゃ、そうよね。……ってな訳で、セイカ! 観念して出てきなさいっ!!」
「きゃあっ!!」
モニカに力強く引っ張られ、つんのめりながらセイカが部屋から出される。
そして現れたその姿に、ユリスは「あっ、それ!」と驚いた声を出し、ルネは「まあ……」と感嘆の吐息を漏らし、ユイヤは「あ、姉上……」と絶句した。
――――肩や背中、そして腹部を大胆に露出させた服。
頬を赤らめながらそれを纏う姉は、普段とは全く違う雰囲気を醸し出しており、ユイヤは何やら訳の分からない気持ちになる。
と、そんな彼の横で、ユリスが懐かしむ様な声を出した。
「そのドレス、まだ持ってたんだね、モニカ。セイカ用に仕立て直したのかい?」
「うん。で、どうかしらユリス? 似合ってるでしょ?」
「それは勿論。ね、ルネ? ユイヤ?」
「はい。とっても良くお似合いですよ、セイカ様」
「……う、うん……」
「も、もう! お父様! ルネ! ユイヤ! からかわないでください! 後、あんまりジロジロ見ないでください!」
どうやら相当恥ずかしいらしく、セイカは両手で身体を隠す様にしながら叫ぶ。そんな娘に対して、モニカは両手を腰に当てて呆れた調子で呟いた。
「本当に恥ずかしがり屋なんだから、貴女は。似合ってるんだから、堂々としてなさいよ」
「む、無理言わないでください、お母様! わ、私はこんな……その……露出の多い服……き、着た事……」
最後の方は殆ど聞こえなくなる程に小さな声で呟いた後、セイカは俯いてしまう。
その様子に、モニカが苦笑してユリスを見る。するとユリスも笑みを零し、横に居たユイヤの背中を軽く叩いた。
「うわっ!? ち、父上?」
「ほら、ユイヤ。セイカが困ってるだろ? 何か言ってあげなよ」
「え……?」
――困らせてるのは、母上と父上じゃ……?
その言葉を口にするべきか否か。暫くの間そう悩んだユイヤだったが、何だか両親を敵に回しそうな気がし、結局無言で頷いた。
そして慣れた調子で階段をリズムよく上ると、未だ俯いたままのセイカに歩み寄り声を掛けた。
「えっと……あ、姉上?」
「……何よ、ユイヤ?」
「その……そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。母上と父上の言う通り……似合ってるからさ」
「ほ、本当?」
少しだけ顔を上げ、恐る恐る尋ねてきた姉に、ユイヤは大きく頷いて見せる。
「うん。すっごく綺麗だよ、姉上。まるで、何処かの国のお姫様みたい」
「……っ、もうユイヤってば」
――――羞恥から来る頬の赤みは取れてないものの、そう言って笑うセイカは実に嬉しそうだった。
「……ユイヤのああいう所は、君に似てるわよね」
「えっ、そうかな?」
仲良く自室へと入っていた子供達を見送った後、隣にやってきたモニカの言葉に、ユリスは尋ねる。
すると彼女は、楽しそうに微笑を浮かべながら口を開いた。
「そうよ。いざって時にサラリとあんな台詞を言える所、そっくり」
「っ……褒め言葉として受けとっておくよ」
ユリスが苦笑でそう答えると、モニカは可笑しそうに「どういたしまして」と返す。どうやら、彼の複雑な気持ちを鋭く察した様だった。
そんな妻の態度が少しばかり気に食わず、何かを言おうとしたユリスだったが、それよりも早く不意に笑みを消した彼女がポツリと呟く。
「だけど、ちょっと心配よね」
「心配? 何が?」
「あの二人よ。仲が良いのは嬉しいけれど、流石にそろそろ外に眼を向けるべき年頃だと思わない?」
「……まあね」
モニカの言わんとしている事を理解し、ユリスはセイカとユイヤが居る部屋を見上げた。
確かに姉弟とはいえ、ティーンエイジも後半に入っている男女が一緒の部屋で生活しているのは、些か首を傾げざるを得ない事実だろう。
双子であり、幼い頃から大抵は一緒の時を過ごしてきた二人だ。親である自分からしても絆の深さは感じとれるし、それに対して不満は無い。
しかしモニカの言う通り、これから先もずっと……となると心配にはなる。強すぎる絆が故、他の絆を結ぶ事を疎かにしてしまわないか、と。
「でしょう? このままだと『何で姉弟は結婚出来ないの?』とか、どっちかが聞いてくるかも知れないわよ」
「……流石にそれは無いと思うよ?」
「あら、分からないわよ。もしそうなったら、ユリスはどうする?」
「そ、それは……う〜ん……」
余り考えたくない未来を想像し、ユリスは複雑な表情を浮かべる。そんな彼の横で、モニカもまた腕組みをして考え込んだ。
すると、そんな二人の遣り取りを黙って眺めていたルネが、唐突に口を開いた。
「ユリス様、モニカ様。ご心配なのは分かりますが、きっと大丈夫ですよ」
「「え?」」
二人が揃ってルネに視線を向けると、彼女は穏やかな微笑みと共に言う。
「セイカ様とユイヤ様は、いずれ必ず素敵な方と巡り会います。そう、きっと運命的な出会いで。なにせ……お二方の血を引く方なんですから」
「「…………」」
ルネの言葉に、ユリスとモニカは思わず顔を見合わせる。が、それも束の間、どちらともなく可笑しそうに吹き出した。
「っ……確かに、ね」
「そうよね。あの子達は……私達の子供だものね」
「はい、そうです。フフフ」
「アハハ」
「クスクス……」
頷いてルネが笑い出し、それに釣られて二人も笑い声を漏らす。
――本当に幸せだよな、ボクらは。
心からそう思いながら、ユリスはルネに声を掛けた。
「じゃあ、ルネ。この魚、ポークに頼んでおいて。美味しいのよろしくって」
「はい、かしこまりました」
深々と頭を下げ、厨房へと姿を消した彼女を見送った後、彼はモニカに振り返る。
「さてと。モニカ、ちょっと良いかな?」
「クス……分かってるわよ。あの子達の部屋でしょ?」
「うん。たまにはこっちから誘うのも悪くないだろ?」
「そうね。何だか今は気分が良いし、夕食まで遊びましょうか」
笑顔の妻に、ユリスも微笑みを返す。そして二人は軽い足取りで子供達の部屋まで行き、コンコンとドアをノックした。
「セイカ、ユイヤ。ちょっとトランプでもするかい?」
「久しぶりに四人で。夕食までね」
そんな両親の言葉を合図に勢いよくドアが開かれ、満面の笑顔のセイカとユイヤが顔を出し、声を揃えて言った。
「「「はい!!」」
あとがき
久しぶりにセイカとユイヤが書きたくなった……その欲求のみで書いた話です。よって、特に深いテーマは有りません、タイトルもかなり適当です(苦笑)
あ、一応説明しておくと、作中で出てくる『服』はモニカのアレです。そう、プリンセスドレス。まあ、大半の人は分かったと思いますが。
因みにユイヤだけ一人称を出してませんが、これ実は決めかねてるんですよね。やっぱり『ボク』かなとは思うんですけど、『俺』でも良いかなと結構悩んで……。
またいずれ、その辺りをテーマにてこの二人の話を書いてもいいですね。せっかくのオリキャラ、今後も上手く生かしていきたいです。では。