〜懐かしき再会〜

 

 

 

 

 

――――――てんびん谷。

「わあっ!なんだかひろーい!!」

「うん!それにかぜがぴゅーぴゅーだ!!」

パームブリンクスとはまるで違う目の前の景色に、セイカとユイヤは感嘆の声を上げる。

そんな風にはしゃぐ我が子達に向けて、ユリスとモニカは宥める様に言った。

「ほらほら、二人共。もう少し大人しくね」

「そうそう。ここはすっごく高い所なんだから。あんまりはしゃいでると、何かの拍子に怖〜い谷底へ落ちちゃうわよ?」

「「えっ?」」

気分が高潮していたセイカとユイヤは、どうやら自分達が今いる場所が良く分かっていなかったらしい。

モニカの声にふと視線を下に落としてみると、少々霧がかかった谷底が眼に飛び込んできた。

「「……っ……」」

その途端、先程までのはしゃぎ様は何処へやら。

顔を引きつらせて硬直した二人に、ユリスとモニカは可笑しそうに笑いながら口を開いた。

「はははっ、大丈夫だよ。父さん達から離れなければね」

「そういう事。はい、それじゃ行きましょうか。この先がステラ渓谷よ」

「は、はい……」

「う、うん……」

ぎこちなく返事をしつつ、セイカはユリスの、ユイヤはモニカの手を掴む。

そんな二人の様子を見て、少々心配になったユリスは小声でモニカに尋ねた。

(ねえ、モニカ?やっぱり違う場所の方が良かったんじゃない?)

(私達がしっかりしてれば心配ないって。それにこの子達、きっとここが気に入ると思うわ)

(……して、その根拠は?)

(私の直感。さっ、行きましょう)

(…………)

自信満々にそう言い切り、ユイヤの手を引いて先を歩き出したモニカに、ユリスは絶句しつつ不意に思った。

(何だか昔、似た様な台詞を何処かで聞いた気がする……何処だったかなあ?)

「……とーお」

「えっ?……あ、ゴメンゴメン!じゃあ行こうか、セイカ。ちゃんと父さんの手を握ってるんだよ?」

「うん……」

未だ不安そうな娘に苦笑しつつ、ユリスは先を行く妻と息子の後を歩き出した。

 

 

 

 

 

家族旅行……と言う程のものではないが、一家揃ってパームブリンクスの外に出るのは、今回が初めての事である。

まだ片言だが話せる様に、そして危なっかしくはあるが歩ける様に成長した、セイカとユイヤ。

そろそろ外の世界を見聞きさせ、将来の思い出にしていこうと、ユリスとモニカは考えたのだ。

―――――家族が誰一人欠けていない時間。

その様な時間が極めて少ない自分達だからこその反動だろうか。

ユリスもモニカも、そんな時間を精一杯作っていこうと常々思っていたのである。

……で、何故選んだ行き先がてんびん谷のステラ渓谷かというと、殆どモニカの独断であった。

「だってシャーロットは森で虫とか沢山いるし、ベニーティオに行ってもあの子達は泳げないし、ヘイム・ラダは暑いし温泉もあの子達

 には魅力薄いじゃない?となれば消去法で、あそこしかないじゃない。あそこは景色も絶景だし」

というのが、彼女の言い分である。まあ確かにある程度は納得出来ると、ユリスも思った。

かつて自分達が冒険した時から長い年月が経ち、てんびん谷には人々が住む様になり、ステラ渓谷の道も多少整備されてきている。

加えて自然の壮大さを見る事が出来るのは間違いないだろうし、その点を踏まえれば子供達が喜びそうな場所と言えなくもない。

しかし、やはり谷は谷、危険な場所である事に変わりない。

まだ幼いセイカとユイヤを連れて行くのはどうか?とユリスは心配したのだが、それに対してモニカはアッサリとこう答えた。

「私達がいるんだもの、大丈夫よ。私達はあの子の親。そして親ってのは例えどんな事があっても、あの子達を守る……そうでしょ、ユリス?」

昔の彼女からは考えられない、落ち着いた表情で彼女はそう言った。

セイカとユイヤが産まれた時から……否、二人をその身に宿した時から、時折見せる様になった母親としての表情。

(あの表情で言われると、妙な説得力があるんだよなあ……)

母親というのは強い生き物だとしみじみ思いつつ、ユリスは前方を眺める。

「ほら、ユイヤ。ゆっくりゆっくり、ね?」

「う、うん……とっ……よっ……」

――――慣れた足取りで吊り橋の上を歩くモニカと、おっかなびっくりしながら彼女に手を引かれているユイヤ。

ユリスとしては見ていてハラハラして仕方がないのだが、ユイヤは緊張しつつも何処か楽しそうに一歩一歩足を動かしている。

未だ恐怖心は抜けていないもののモニカの勘通り、このてんびん谷を気に入っているらしい。

(へえ、当たるもんなんだな、母親の勘って)

「……とーお」

「ん?どうした、セイカ?怖い?」

ユイヤに負けず劣らずたどたどしい足取りで吊り橋の上を歩く娘に、ユリスは労る様に声を掛ける。

するとセイカは、「ううん」と首を横に振りながら口を開いた。

「おもったより、こわくない。それに……」

「それに?」

「……なんだか、すごい。ここ」

そう呟いたセイカは、眼下の景色を指差す。

―――――パームブリンクスに流れる川とは違う、自然の川。

興味深くそれを眺めるセイカを見て、ユリスは再度モニカの勘は正しかったのだと認識した。

(ユイヤはスリルが気に入って、セイカは渓谷美が気に入ったって所かな?まあ何にせよ、気に入ってくれたんなら良いんだけどね)

……と、ユリスが知れず笑みを浮かべた時だった。

「?……はーは、いまのおとなーに?」

「え?あ……確かに何かが通り過ぎてく音がしたわね。上の方から……?」

「う〜〜ん、鳥か何か……にしては、少し大き過ぎたよな。何だ?」

突然、上空を駆け抜けていった音に、ユリス達は首を傾げる。

そんな中、何気なく後ろに振り返り空を見上げたセイカが、素っ頓狂な声を上げた。

「あーーーーーーっっ!!!」

「うわっ!?ど、どうした、セイカ!?」

「とーお!とーお!まじょ、まじょがいた!!」

「「ま、魔女!?」」

娘の口から飛び出た単語に、ユリスとモニカは同時に鸚鵡返しをする。

そんな両親を余所に、ユイヤが幾分からかいを込めた口調でセイカに笑いかけた。

「はは、せーいってば、まじょだって!そんなのいるわけないじゃん。えほんじゃないんだし」

「ほんとう!ほんとうにいたんだって!ほーきにのったまじょ!!」

「「…………」」

いつもだったら自分を姉と呼ぶ様に注意する所なのだが、それすらも忘れる程に興奮してるらしく、セイカは彼方の空を指差しながら訴える。

大人しい彼女がここまで熱を入れて事を言うのは珍しい。

どうも、単なる見間違いといった類ではないと考えたユリスとモニカは、どちらともなく顔を見合わせた。

「魔女って……そんなモンスター、此処にいなかったよね?」

「此処どころが、今まで何処であろうと見た事ないわよ、魔女の魔物なんて」

「ああ、それは確かに。……じゃあ、セイカが見たのは……っ!」

そこまで言いかけてユリスはふと考え込む。

(待てよ、もしかして……)

「?……ユリス、どうしたのよ?急に黙り込んじゃって」

「……ねえ、モニカ。セイカが見た魔女って……彼女なんじゃ?」

「は?彼女?誰よ、それ……っ!」

どうやらモニカも思い出したらしい。かつて、自分達と僅かな間であったが行動を共にした彼女の事を。

――――魔女……つまり、魔法使い……即ち…………賢者。

「「…………リン?」」

「「えっ?」」

聞き慣れない名前を呟いた両親に、セイカとユイヤは不思議そうに尋ねる。

「ねえ、とーお。りんって、だあれ?あのまじょのこと?とーお、はーは、あのまじょしってるの?」

「えっ、うそ?じゃあせーいがみたのって、ほんとにまじょ!?はーは!とーお!ほんとなの!?」

「い、いや、まだ分からないけど……気になるな、やっぱり」

「そうね、もし本当にリンだったら、久しぶりに会ってみたいし……ねえ、セイカ。貴方が見た魔女が、何処に行ったのか覚えてる?」

「う〜〜んと……あっちのほうだった……かな?」

自信なさそうにセイカが指差したのは、彼らが辿ってきた道の向こう――――てんびん谷の方角だった。

仮に彼女の見た魔女がリンだったとすれば……考えられる行き先は一つである。

ユリスとモニカは互いに眼を合わせて軽く頷くと、申し訳なさそうにセイカとユイヤに振り返った。

「ごめん、二人共。ちょっと気になるから、戻っていいかな?」

「うん、いいよ。けど、ほんとーにまじょなの?」

「私達の予想が当たってれば、ね。ま、正確に言えば魔女じゃなくて賢者なんだろうけど……とにかく、確かめないとね」

「よし、それじゃ、てんびん谷に戻ろうか」

「「はーーい!」」

 

 

 

 

 

 

てんびん谷の居住区は、それぞれ独立した四つの台地から成り立っている。

かつての冒険から時が流れ、台地毎に商店、民家、公共施設、娯楽施設といった風に趣が際立っていき、

その独特の立地条件から観光に訪れる人も多くなっていた。

しかし唯一軒、それらからはみ出されたかの如く、周辺の崖沿いに存在する小さな家があった。

―――リンの家である。

「ここに来るの……いつ以来だろう?」

「そうね……もう遠い昔の事だから、記憶が曖昧になってるわ。……大きな出来事だったのに、時の流れって残酷ね」

セイカとユイヤの手を引いてリンの家へと近づきながら、ユリスとモニカは表情を曇らせる。

思えばあの冒険以来、此処を訪ねる事は全く無かった。

この家の主であるリンが、修行の旅に出てしまい無人の家になったから……しかし、それは理由の一つに過ぎない。

――――……救えなかった、一人の命。

此処を訪ね、リンの事を思い出せば嫌でも思い出してしまう、あの出来事。

ユリスとモニカは、無意識にそれから避けていたのかもしれない。だからこそ、この場所を訪れなかったのかもしれない。

「?……とーお?はーは?どうしたの?」

「なんか、へんなかおだよ?」

「え?……あ、な、何でもないよ」

「そ、そう。ちょっとボウッとしただけ」

子供達の言葉に、我に返った二人は慌てて笑みを見せる。そうこうしている内に、四人はリンの家の玄関前までやって着ていた。

十数年前と何ら変わらない外観が、ユリスとモニカにタイムスリップしたかの様な感覚を与える。

僅かな時間、追憶に浸っていた二人だったが、やがて深く深呼吸すると、どちらともなく口を開いた。

「さてと……とりあえず、入ろうか?」

「そうね、とにかく確かめないと……」

言いながらモニカは、やや緊張した顔つきで軽くニ、三回ドアをノックする。

「っ!?」

すると、ドア越しに誰かが驚いた様子が、空気を通して此方側へと伝わってきた。

「「「「!」」」」

ユリスとモニかは勿論、セイカとユイヤもそれを感じたらしい。四人は徐に、顔を見合わせた。

「…………誰かいるね」

「うん……間違いないわ」

「じ、じゃあほんとうに、このおうちにさっきのまじょが?」

「まだしんじられないけど……そうだったら、すごいな」

ユイヤがそう言い終えたのとほぼ同時。突然ガチャリという音がし、四人の眼前にあったドアが開かれる。

驚いた四人がそちらに視線を向けると、そこには紫色の髪を左右に束ねた女性が立っていた。

「「っ……」」

「貴方達……ユリス?モニカ?」

息を呑む二人に向け、その女性―――リンは、呆然とした様子で呟く様にそう言った。

 

 

 

 

 

 

「どうぞ、座って。……あ、椅子が足りないわね」

「あ、大丈夫、大丈夫。この子達は、私達の上に座らせるから」

「そうそう。だから気にしないでいいよ、リン」

言いながら慣れた様子で自分達の膝の上に子供達を乗せるユリスとモニカを見て、リンは未だ信じられないといった表情で口を開く。

「それにしても驚いたわ、まさか貴方達が結婚してて子供までいるなんて。おまけに丁度私が戻って来た時に尋ねてくるタイミングの良さ……

 ……偶然にしても、出来過ぎよね」

「ははっ、それはこっちも同じだよ。たまた遊びに来ていた時に、たまたまセイカがリンを見つけたんだから」

「えへへ」

ユリスに髪を撫でられ、セイカは擽ったそうに笑う。

その無邪気な笑顔につられる様に笑みを浮かべたリンは、しみじみと思いながら言った。

「……幸せそうね、貴方達」

「えっ?あ……う、うん」

「……そうね。とても、幸せよ」

途端、何か後ろめたさを感じる顔つきになりながら、ユリスとモニカは小声でそう呟く。

そんな二人を見て、ある事を察したリンは苦笑いをしつつ、軽く手を振った。

「っ……やあね、二人共。そんな辛そうな顔しないでよ。別に私は……先生の事で、貴方達を恨んでなんかいないわ。少しもね」

「「っ!」」

見事に自分達が思っていた事を言い当てられ、ユリスとモニカは無意識に息を呑む。

その様子を見たセイカとユイヤが、不思議そうに首を傾げた。

「せんせー?せんせーってなあに?」

「先生っていうのはね、誰かに何かを教える人の事を言うの。私の先生は、私に魔法を教えてくれた人なの」

セイカの疑問にリンが答えると、ユイヤは何やら考え込む様子で腕組みをし、一人呟く。

「……という事は、そのせんせーって、まじょにまほうをおしえてたんだから……まおう?」

「っ!?ちょ、ユイヤ!!何て事……」

「くっ…………あはははははっ!!」

とんでもない事を口にした息子を叱ろうとモニカは声を荒げたが、リンの笑い声がそれを遮る。

こんなに大声で笑う彼女は初めてだったので、ユリスとモニカは鳩が豆鉄砲を食らった様な顔でリンを見つめた。

「リ、リン……?」

「くく、ゴ、ゴメンゴメン。あんまり可笑しくて……小さな子って、面白い発想するわね。魔女に魔法を教えるのは魔王か……ふふ」

余程面白かったらしく未だに笑いが止まらない彼女に、ユイヤが少し落胆の色を浮かべながら尋ねる。

「あれ?ちがうの?」

「クスクス……ゴメンね、先生は魔王じゃないの。それに私も魔女じゃないわ。賢者修行中の身よ」

「「け、けんじゃ?」」

再び初めて聞く単語を耳にし、双子は間の抜けた声を出す。

そんな二人の頭上に大量の?マークが浮かんでいるのが見える様で、リンはまたしても笑い声を上げた。

「ふふふ、ちょっと貴方達には説明が難しいわね。もう少し大きくなったら、教えてあげるわ」

「はは、そうだね。もう少し大きくなったら、だな」

「ええ。もう少し大きくなったら、ね」

「「……??」」

ユリスとモニカも頷きながらリンの言葉を繰り返す。

大人三人の意味深な発言に何かを感じ取りながらも、セイカとユイヤは訳が分からずにキョトンするだけであった。

 

 

 

 

 

――――数時間後。

「……ごめんなさい、リン。すっかりお邪魔しちゃって」

「うん。せっかく里帰りしてたのに、僕達が長居してしまって」

「いいのよ。私も久しぶりに貴方達に会えて楽しかったし。それにこの子達にもね」

リンはそう言いつつ、それぞれユリスとモニカに抱きかかえられたまま眠りについているセイカとユイヤに視線を向けた。

二人ともリンが気に入ったらしく、夕暮れの時刻までずっと彼女と時間を過ごしていたのである。

話を聞かせてとか魔法を見せてくれとか、色々強請る双子にリンは嫌な顔一つせず上手に付き合ってくれた。

その事への感謝で何か出来ないかと考えていたユリスは、ふとある提案を思いつく。

「あっ、そうだリン。君、また修行の旅に出るんでしょ?」

「ええ。先生の会いにいって、それからシローネにも会いに行って……五日ほどしたら、また各地を回るつもりよ」

「……そうか。だったらさ、それまでに一回でいいから家に来てよ」

「?……貴方の家に?」

不思議そうな顔をした彼女に、ユリスは軽く頷く。

「成り行きだったけど、結果的に今日ボク達は君の家で世話になった訳だし……そうするのが礼儀だろ?」

「そうね。まっ、それを抜きにしても私達、貴方ともっとお話したいもの。セイカとユイヤも、貴方の事が好きみたいだし」

ユリスに重ねてモニカがそう言うと、リンは少し考え込む。

だが、やがて小さく頷いたかと思うと、ユリスとモニカを見つめながら徐に口を開いた。

「……ありがとう、二人共。お言葉に甘えて、今度お邪魔させてもらうわ。貴方達の結婚と、この子達へのご祝儀を持ってね」

「へ?い、いや、そんな物は別に……」

「そ、そうよ、リン。気を遣わなくたって……」

「ダメよ」

突然、リンは強い口調でユリスとモニカの言葉を遮る。

驚いた二人に向けて、彼女は少し遠くを見る様な目つきで言った。

「貴方達は、私の心を救ってくれた人だもの。先生の死を受け入れられずに、先生の言葉さえも拒絶していた私の…………

 それに、きっと先生だって貴方達に感謝してると思う。私にどうしても伝えたかった事を、貴方達のおかげで伝える事が出来たんだから」

「リン……」

「そんな人達が、結ばれて幸せな家庭を築いているのを祝わない訳にはいかないでしょう?本音を言えば、結婚式にだって顔を見せたかったのに」

「ゴ、ゴメンなさい。貴方が何処にいるのかが分からなくて、招待状は……」

「分かってるわよ、モニカ。それくらいは」

再び笑顔になったリンはそう言うと、再び双子へと視線を落とす。

その無邪気な寝顔を眺めながら、彼女は感慨深そうに呟いた。

「去りゆく命あれば、来る命あり……か」

「「えっ?」」

「ううん、何でもないわ。それじゃ、近い内に訪ねさせてもらうわ。あ、でも連絡が……」

「それは大丈夫。ボクもモニカも、大抵家にいるからさ。明るい時間帯だったら、いつでも平気だよ」

ユリスの言葉に、リンは「そう」と小さく頷く。

「だったら、気にしないでいいわね。ありがとう、二人とも。さっ、そろそろ帰らないと。その子達もそんな姿勢じゃ窮屈でしょ?」

「……そうね。じゃあ、リン。また、ね」

「うん。また……」

「ええ……また……ね」

 

 

 

 

―――――――軽く手を振りながら去っていく知人達を、リンはその姿が消えるまで見つめていた。

       自分達が初めて出会ってから流れた月日の長さ、そしてそれを経ても尚変わらない彼らの心を感じながら。

 

 

 

 

 


あとがき

 

リン、初登場の巻(なんのタイトルコールだ?)。しかし、結構長くなってしまいましたね。もう少し短い話の予定だったんですが。

ユリスとモニカにとって、リンは友人と呼べる仲ではないけど、決して浅い関係ではないというのが伝わってくれれば嬉しいです。

裏設定になりますが、この後リンはセイカとユイヤに賢者や魔法について色々教える先生になります。

(例の、賢者というのは……と言うクレストの受け売りの奴です)その話も、いつか書ければと思います。

…あ、話の都合上、シローネには他界してもらいました(汗)ファンの方、どうもすいません。では。

 

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