第一章〜神龍の牙〜

 

 

 

 

……。

…………。

――――東暦1989年7月23日午後5時。

「……すー……すー……」

ソファーに寝転び、安らかな寝息を立てていた少年は、不意に聞こえた呼び鈴の音に、うっすらと眼を開ける。

(ん……?……ベルの音? )

まどろみから目覚めた彼がそう思うよりも早くに、玄関の方から明るい声が耳に響く。

「ゆういっちゃーん!!」

(……なんだ……ひかみちゃんか……)

「……ゆういっちゃーん? いないのー? 」

聞き慣れた友達の声に、彼――武真雄一は、大きな欠伸と共に寝ていたソファーから起き上がる。

そして、だんだん不安気味の声になりつつ自分を呼んでいる彼女――清沢光美の前に、目を擦りながら姿を現した。

「ふわあ……いるよ、ひかみちゃん」

途端、光美はパッと表情を輝かせる。次いで、彼の顔を覗き込みながら口を開いた。

「あっ、ゆういっちゃん!……なあに? お昼寝してたの?」

「うん、いい天気だし……つい、うとうとしちゃって……」

「あはは、そうだよね! あたしもさっきまで、お昼寝してたんだ」

「へえ、そうなんだ。……ふわあ……で、どうしたの? 」

未だ眠気が完全に消えず、雄一は欠伸交じりで光美に尋ねる。

それに対して、彼女は軽く頬を膨らませ、両手を腰に当てながら身を乗り出して言った。

「むう……ゆういっちゃん、約束忘れたの?」

「え?……約束?」

キョトンとした表情をして彼がそう言うと、光美は非難の声を上げる。

「あ〜〜本当に忘れてる〜〜! 今日のお祭り、一緒に行こうって約束したじゃない!」

「お祭り?……あ、ああ……そ、そうだった! 今、思い出したよ」

――――そう。今日は町内会主催による夏祭りの日である。

そして数日前、自分は彼女と一緒に祭りを見に行く約束をしていたのだと、雄一は思い出した。

「もう、ゆういっちゃんてば。あれほどタコ焼き食べたいとか、ヨーヨー釣りしたいとかはしゃいでたのに、忘れちゃうなんて」

「ご、ごめんごめん。ほ、ほら、さっきまでお昼寝してたからさ。それで忘れちゃってたんだ」

「ふうん……ま、いっか。じゃあ、早く行こうよ! もうお祭り始まってるんだから!」

楽しみで仕方ないといった風に急かす光美に少々たじろぎながらも、雄一は返事をする。

「う、うん。それじゃ、ちょっとだけ待ってて。お小遣い、とってくるから」

「うん!」

……。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

――――東暦2000年6月17日午前2時。

「……っ!?」

勢いよく半身を起こした雄一は、ゆっくりと周囲を見渡した後、大きく息を吐く。

「夢……か……」

そう呟くと、何だかドッと疲れが出てきた。

額に浮かんでいた寝汗を腕で拭い、雄一はノソノソとベッドから降りる。

半開きにしてあった窓を全開にすると、騒がしかった蛙の鳴き声が一層大きくなった。

「もうすぐ夏だな……暑い筈だ」

雄一はポツリとそう呟きながら、傍にあった小さな冷蔵庫を開け、中からペットボトルを取り出す。

それをゴクゴクとラッパ飲みしつつ、彼は先程の夢を思い返していた。

(この時期になると決まって見るんだよな……あの頃の夢……)

――――今はもう遠い昔……幼かった自分……友達だった彼女……。

十年以上の歳月が流れているにも関わらず、それは決して色褪せる事のない記憶である。

「……今年もあるよな、やっぱり……あの祭り……」

そう呟きつつ、彼は不意に部屋の隅に備えられた机に眼を向けた。

「…………」

――――小さいながら精巧に作られている、青い龍のキーホルダー。

雄一は無造作にそのキーホルダーを手に取ると、ドカッとベッドに寝転がる。

そして、天井にそれを翳しながら、ボンヤリと追憶をし始めた。

(あれはもう……今から十年以上前の事だよな……)

 

 

 

 

 

 

……。

…………。

――――東暦1989年7月23日午後7時30分。

「ほら、ゆういっちゃん! 今度はあっちの方、行ってみようよ!」

「モグモグ……そ、そんなに引っ張らないでよ、ひかみちゃん」

タコ焼きを口一杯に頬張りながら、雄一は光美に腕を引かれながら歩く。

――――ごった返す人々に、立ち並ぶ屋台。

そんな祭り会場を歩き回ってから、もうそろそろ二時間が経っていた。

しかし、目当ての屋台に大体行き終わり、かなり満足した雄一とは対照的に、光美はまだまだ遊び足りない様である。

(もしかして全部のお店を回る気なのかなあ?……お金、すごくかかりそうだけど……)

少々心配そうに雄一は光美の横顔を眺めるが、当の彼女は全く彼の視線に気づかずにキョロキョロと屋台を見回している。

そして暫く経った後に、嬉しそうな声を上げた。

「……あっ! 見て見て、ゆういっちゃん! あのお店、何か色々あるよ!!」

「えっ?……あ、本当だ」

彼女が見つけたのは、どうやらアクセサリーの類を扱っている屋台の様だ。

興味を引かれたのか、光美はそれら陳列された商品を、眼を輝かせて見渡している。

「あ〜〜! これ可愛い!……わあ、こっちのも綺麗!」

はしゃぎながら指輪やネックレス等をとっかえひっかえしている彼女の横で、雄一もボンヤリと商品を見渡してみた。

(ふ〜〜〜ん……色んなのがあるんだ……)

と、暫く眺めていた彼だったが、ある物で眼を止める。

(あ……これ、格好良いな)

――――それは、青い龍のキーホルダー。神秘的で、それでいて力強く……吸い込まれる様な何かを感じる青い龍。

思わずそれを手にし、しげしげと眺めだした雄一に、ふと光美が声をかけた。

「あれ?……ゆういっちゃん、それ欲しいの?」

「え?……あ、ううん、そんなんじゃないよ。ただ見てただけ」

慌てて雄一は、そのキーホルダーを元あった場所に戻す。

本当は光美の言う通りだったのだが、既に小遣いは残り僅かになっていて、これ以上何かを買う余裕など無かったのだ。

(こんな事なら、もう少し考えてお金使うんだった……)

心の中で落胆しつつ、雄一がキーホルダーから手を離した時だった。

不意に横から伸びてきた小さな手がそれを掴み、いそいそと店主に向けてそれを差し出す。

(へっ?)

「これ、ください」

「あいよ。八百円ね」

「はい!」

「ち、ちょっと!? ひかみちゃん!?」

慌てて雄一は光美を制しかけたが、それよりも早く彼女は店主にお金を渡してしまう。

そして、満面の笑顔で彼の方に振り向いた。無論、例のキーホルダーを差し出しながら。

「はい、ゆういっちゃん」

「あ、ありがとう……じゃなくて! ひかみちゃん、何で……」

「何でって、プレゼント。欲しかったんでしょ?」

「そ、それは……うん……」

光美の言葉に思わず頷いてしまった雄一だが、内心ではかなり困惑していた。

――――まるで訳が分からない。何故、彼女が自分にこれをプレゼントするのか……?

差し出されたキーホルダーを受取ることも出来ず、雄一はボソボソとその事を光美に尋ねる。

「で、でもひかみちゃん。どうして……僕に……?」

すると、彼女はあっけらかんと答えた。

「あはは! だって、ゆういっちゃんたら、すっごく欲しそうな顔してるんだもん。だから、ついプレゼントしたくなっちゃって」

「そ、そんなに顔に出てた?」

「うん!」

笑顔でそう断言され、雄一は顔が熱くなっていくのを感じる。

自分では至って無表情にしていた筈だったのだが、どうやらそうではなかったらしい。

(何か……すっごく格好悪い気がする)

「?……ゆういっちゃん、どうしたの?」

片手で顔を隠し、落ち込んだ様に溜息をついた雄一に、光美は小首を傾げながら尋ねた。

それに対して、彼は軽く首を振りつつ、ポツリと呟く。

「……何でもないよ。それより……本当に良いの? これ、貰っちゃって?」

「勿論! ゆういっちゃんにプレゼントする為に買ったんだもん! 貰ってくれきゃ、私寂しいよ」

「っ……そ、それじゃあ……遠慮なく」

胸の奥から嬉しさが込み上げてくるのを感じながら、雄一は光美の手から青い龍を受け取る。

それを暫しジッと眺めた後、大切そうに上着のポケットにしまった彼は、光美にお礼の言葉を述べた。

「ありがとう、光美ちゃん!……大切にするよ」

「えへへ。どういたしまして」

彼女が言い終わらない内に、遠くから花火の音が聞こえる。

それを聞いて、二人はハッとして音の方――花火会場の方に振り向いた。

「あっ! もう花火の始まる時間だった!!」

「いっけない、忘れてた! ゆういっちゃん、早く見に行こう! せっかくの花火、近くで見ないと損だもの」

「うん! よ〜〜し、じゃあ走るよ、ひかみちゃん!!」

「あ……ま、まってよ!!」

……。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――東暦2000年6月17日午後3時。

〔……一!……おい、雄一!〕

「……ん?」

〔お前なあ……よくこんな時に眠れるな〕

「あ?……っ!」

長年の相棒であり友である『神龍』の呆れた声に、雄一はハッとして現状を思い出す。

――……そうだ。今は仕事中だったな。

「……悪い。ちょっと、気が緩んでた」

〔はあっ……まっ、良いさ。それより見ろよ、お出ましだぜ〕

「……本当だ。はあ〜……よくもまあ、こんなにいたもんだな」

茂みの中から少しだけ顔を出した雄一は、崖下を眺めながら感心した様に呟いた。

――――彼の視線の先には、大きく口を開けた洞窟から、ゾロゾロと出てくる男達の姿。

ざっと見ただけで三十、いや四十人程度はいるだろう。無論、洞窟の中にもまだいるのだろうが。

彼らが今回の仕事の標的――『処理』すべき『神士』達である。

〔しかし、まあ、なんだな。これだけの神士が集まってやる事が宝石強盗とは、何と言うか……〕

「ああ。せっかく、曲がりなりにも神の力を得たってのに、スケールが小さいよな」

『神龍』のぼやきに、雄一は苦笑交じりに言葉を重ねる。

――――森に逃走した神士の強盗集団から宝石を取り戻せ。

それが、友好関係にある刀廻町の神士連合から要請された内容だった。

現在あちらの神連の神士は大半が出払っていて、残っているのはまだ経験の浅い実力不足の新米神士のみらしい。

その為、丁度剣輪町の神連の上にあるゲームセンターにいた雄一が、こうしてやって来たのである。

〔で、雄一。どうするんだ? いつも通りか?〕

「……そうだな。とりあえずは、そうするか」

『神龍』の問いに、彼は溜息を漏らしながら答える。

「まあ、あいつらを見るに無駄な気もするが……避けられる戦いなら、避けたいしな」

〔ふ、そう言うと思った。……って事は、奴らの親玉が出て来るまで待機か?〕

「ああ。そいつから盗んだ宝石の事を尋ねて……」

〔雄一! 〕

言い終わらない内に小さく叫んだ『神龍』に、雄一はすぐに意図を悟って強盗団達に視線を移す。

すると、洞窟の中から一人の男が大きな布袋を抱えて現れる。その男を囲む様に大勢が駆け寄り、野太い歓声を上げ始めた。

その様子を見て、雄一は確信する。――――今、洞窟から出てきた男が奴らの親玉だと。

〔思ったより早かったな〕

「全くだ。それじゃ……いっちょ、行きますかっと!!」

言うなり彼は、その場から崖下へと一気に飛び降りる。

普通の人間ならば間違いなく大怪我するだろうが、自然界の力を使う事の出来る『神龍』と神化している雄一にとっては、何の問題も無い事であった。

地面へと着地する瞬間、彼は『龍蒼丸』を握りながら強く念じ、足元に小さな風を発生させる。

それによって、まるで鳥が舞い降りるかの如くその場に降り立った雄一に、強盗団は仰天した表情で口々に叫んだ。

「な、何だ!?  お前は!?」

「こ、こいつ!? い、今あの崖の上から飛び降りなかったか!?」

「何しに来やがった!? 答えろ!!」

強面の男達に怒鳴られながらも、雄一は顔色一つ変える事無く右腰に指していた『龍蒼丸』を、強盗団に見せ付けながら口を開く。

「あんた達がそれなりに神士の世界に詳しけりゃ……これで俺が誰で、何しに此処に来たのか分かると思うんだけどな?」

その言葉に強盗団は怪訝な表情をするが、親玉と思わしき男だけは、唯一ハッとした仕草をしてみせた。

「っ! その刀……まさか、『覇王剣士』か?」

「ご名答。……で、どうする? 大人しくその盗んだ宝石を返して神連に出頭してくれるなら、別に俺は何もしないぜ?」

「……」

強盗団の親玉は雄一の問いに無言を返し、周囲の男達に軽く目配せをする。

雄一がそれを見て眉を動かすのとほぼ同じ瞬間、強盗団が一斉に雄叫びを上げ、各々持っていた凶器を手に襲い掛かってきた。

「っ!……ちいっ! やっぱ、こうなんのかよ!!」

思わず毒づいた雄一は、素早く今後の動きについて考える。

どうやら『神器』も持っていない三流の神士の様だが、それでも普通の人間よりも遥かに大きな力を持った輩である事には変わらない。

現に今襲い掛かっている奴らの中にも、妙に体が霞んでいたり、分身を生み出している者がいるし、決して楽な相手とは言えないだろう。

(おまけに数で劣ってるし、長引かせたら不利だな……なら、戦意喪失を狙うか)

ある作戦を思いついた雄一は、即座に『龍蒼丸』を抜刀し、力強く大地を蹴る。

その勢いで、前方から向かってきていた数人を纏めて薙ぎ払った。

「「「……っ!?」」」

仲間が白目を向いて吹っ飛ばされるのを呆然と眺める連中に、雄一は刀身を下げて振り返る。

「……悪い事は言わない、止めときな。今ので分かったろ? 『神器』も持っていない神士じゃ、天地がひっくり返ったって俺には勝てねえよ」

「な……何を…!」

「生意気な事を言いやがって!!」

その言葉に激昂した数人が憎らしげに吐き捨てるが、その声には多少なりとも恐怖の念が含まれていた。

――――……そう、先程の出来事で、彼らは既に十分過ぎる程に理解していたのだ。

目の前に立つ男が、『覇王剣士』の名に違わぬ実力を持っているという、歴然たる事実を。

(やれやれ……どうやら上手くいったみたいだな)

「……お前達、下がっていろ」

「っ!……か、頭……」

雄一が心の中で呟いたのとほぼ同時。

親玉の男が部下に向かって軽く手を払いながら、雄一の前に歩み出てきた。

「流石は『覇王剣士』……と言っておこう。だが、俺はそう簡単にはいかんぞ」

言いながら懐からダガーの様な物を取り出した男に、雄一は呆れた表情で口を開く。

「やれやれ……そんなもんで、俺を倒そうってのかい?」

「……その減らず口、すぐに叩けなくしてやろう」

男は薄ら笑いを浮かべながらそう呟く。そしつ次の瞬間、手にしたダガーを無造作に振り翳した。

「?……っ!? 痛っ! 何だ!?」

刹那、頭の中に不気味な獣の鳴き声が響き渡り、鋭い痛みが雄一を襲う。

(これは……!……あのダガー、『神器』か!?)

それによって一瞬隙を見せた彼に、男はすかさず間合いを詰め、雄一の喉笛目掛けてダガーを繰り出す。

「!……ちいっ!」

間一髪それに反応できた彼は、かろうじて身を退いて刃から逃れる。

しかし、その瞬間に靡いた、胸元の龍に掛けていた紐にダガーが当たり、ブチリと切れる音が彼の耳を打つ。

「あっ……」

繋ぎを解かれた青い龍は、暫しの間宙を舞った後、僅かな音と共に地面へと落ちる。

その様を呆然と見つめていた雄一だったが、やがて徐に視線を男に向けると、微かだが確かな怒りを込めた声で言った。

「……あんた……!」

「ふ、避けたか。だが、どうした? 随分と怒っている様だが……そんなに、あんな物が大切か?」

「っ!」

男の嘲笑に、雄一は自身の中で何かが弾けるのを感じる。

そして、次の瞬間、彼は先刻よりも遥かに凄まじい速さで男に接近した。

「っ!?……な!?」

予想外の事に動揺している男に、雄一は容赦なく『龍蒼丸』の刃をその腹に叩きつけた。

「がっ……!」

激痛に顔を歪ませ、男は微かに呻き声を漏らす。

その男の腹に食い込んだ『龍蒼丸』に力を込めつつ、雄一は呟く様に言った。

「……神牙一閃流……」

そして、そのまま彼は刀を振り払い、男を遥か上空へと放り上げた。

最早、男は呻き声すら上げずに天を舞い、瞬く間に見えなくなる。

それに目をくれる事もせず、静かに『龍蒼丸』を納刀した雄一は、徐に口を開いた。

「……水龍蒼氷斬……!」

彼の言葉を合図とする様に、空へと投げ出された男が地面へと激突する。

その男の身体は、巨大かつ分厚い氷塊に覆われていた。

――――『神龍』によって自然界の『水』の力を使い、斬った対象を瞬時に凍らせる剣技。

雄一と『神龍』が考え、そして名づけた、『神牙一閃流・水龍蒼氷斬』であった。

「「「……あ……あ……あ……」」」

自分達の頭がいとも簡単に倒された事により、残った強盗団達はガクガクと震えながら、声に成らない声を出す。

そんな奴らに、雄一は軽く息を吐いて気持ちを静めながら、感情を含まない声で尋ねた。

「あんたらはどうする?……こいつみたいに氷塊になって、神連に行くか?」

「「「……!!」」」

ビクッと体を強張らせた後、強盗団は揃って手にしていた凶器をその場に捨て、両手を上げて無抵抗の意を表す。

些か滑稽にも思える連中に微かな苦笑を浮かべつつ、雄一は携帯を取り出し、刀輪町の神連に連絡をした。

「……あ、雄一です。……ええ、連中は観念しました。……はい、じゃあ出来るだけ早く」

手早く用件を伝え、彼はホッと一息つきながら、近くに落ちていた自身の青い龍のキーホルダーを拾い上げる。

「帰ったら修理しないとな……ま、なんにせよ、これで一応、処理完了か」

〔ああ。お疲れさん、雄一〕

「ふっ……どうも」

『神龍』から労いの言葉を貰った雄一は、微かな笑みを漏らしつつ、神連からの使いの者が来るのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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