第六編〜神授の命〜

 

 

 

 

 

「はあ〜〜〜〜っ……」

麗らかな日差しを浴びながら、庭のテーブルの椅子に座っていたモニカは、長い溜息をついた。

次いで組んだ両腕に顔を伏せ、誰ともなしに彼女は呟く。

「どうしようかなあ……?」

嬉しい様な辛い様な、大変な様でそうで無い様な悩みを、今モニカは抱えていた。

そして、それを一番聞いて欲しい人物に、打ち明けるかどうか迷っているのである。

「どう反応するだろう?ユリス……」

不意に顔を上げ、彼女は無意識に自分の下腹部に手を当てる。

そうした途端、先日の出来事が脳裏に蘇り、思わず溜息が漏れた。

「……三ヶ月……か……」

 

 

 

 

 

……。

…………。

――――数日前。

「……あ、どうやら、いらっしゃったみたいですね」

「えっ?……本当だ。二人共!こっちこっち!!」

庭でお茶の準備をしていたモニカとルネは、遠目に見えた友人達に呼びかける。

すると、涼やかな声と賑やかな声が返ってきた。

「こんにちはモニカ、ルネ。久しぶりにお茶会出来て嬉しいわ」

「そうそう!最近お天気の悪い日が続いてから、中々出来なかったもんね」

クレアとコリンである。

にこやかな笑顔で椅子に腰掛けた二人に、モニカもつられた様に笑みを浮かべながら口を開いた。

「そうよね。だけどさ、そういう時にこそ『ラッキーガール』の腕の見せ所なんじゃない?コリン?」

「う……それは……い、いくら私でも、ツイてない時だってあるわよ!」

痛い所をつかれ、コリンが頬を膨らましてそっぽを向いたので、他の三人は思わず苦笑する。

(十分ツイてると思うんだけどな……だってここ最近の他地方のお天気、とんでもない大荒れだったみたいだし)

(この街だけ小雨程度だったのは……やっぱりコリンのおかげなのかしら?)

(……だとしたら、感謝しなければなりませんね)

「?……三人共、何話してんの?」

「「っ!?え、えっと……」」

額を合わせて密談していた三人に、コリンは首を傾げながら声を掛けた。

それに対してギクリと反応したモニカとクレアを他所に、ルネが淡々と返事をする。

「いえいえ。何でもありませんよ、コリンさん。さ、そろそろお茶にしましょう」

彼女はそう言いながら、慣れた様子で皆のカップに紅茶を注いでいく。

程なくして、心地よい芳香がカップから立ち上り、クレアとコリンはその香りを深く吸い込んだ。

「うわあ……いつもの事だけど、ルネの紅茶って素敵よね〜〜」

「本当。今日はどんなのなの?」

「アッサムとダージリンが主ですね。後、ニルギリを少々とドアーズを僅かに」

「へえ〜〜通りで」

「通りでって……コリン、貴方紅茶の事分かるの?」

「べ、べつにいいじゃない!会話の流れからして、ここはこう答える所でしょ!?ね、モニカ?」

同意を求めるべく、モニカに振り返ったコリンだったが、眼に入った彼女の様子に、ふと声を漏らした。

「?……モニカ、どうしたの?難しい顔して」

「え?……あ、ううん、何でも無い。ちょっとフラってきただけだから、心配しないで」

「……具合でも悪いのですか?」

「違う違う。さっ、それよりも早く飲みましょう!」

心配そうな表情で見つめるルネに、モニカは笑いながら手を振る。

そんな彼女の横に座っていたクレアが、ふと思い出した様に口を開いた。

「あ、そうそう。実は今日、お土産持ってきたの」

「お土産?一体、何なのクレア?」

「私が好きな、お茶菓子。皆が気に入ってくれるか分からないけど……とにかく食べてみて」

言いながらクレアは、バッグの中から小さな箱を取り出して蓋を開ける。その中身を見て、ルネがポンと手を打つ。

「あら、このビスケット……」

「あ、ルネ。知ってたの?」

「はい。私達も、これは良く口にしますから」

「そうなんだ。だったら、味の方は保障済みって事ね」

「ええ。モニカ様も、大変お好きでしたし……」

コリンに相槌を打ちながら、何の気なしにモニカの方に視線を向けたルネは、次の瞬間金切り声を上げた。

「モ、モニカ様!?どうなされました!?」

その声に、クレとコリンも弾かれた様にモニカを見やる。

すると、そこには顔を真っ青にし、必死で口元を抑えているモニカの姿があった。

額には汗が浮かび、全身は細かく震えている……どう見ても、これは尋常ではない。

「モニカ!大丈夫!?しっかりして!!」

「ちょ、モニカ!どうしたのよ一体!?……モニカってば!!」

「っ!……っ!」

口々に尋ねても、モニカはただ首を横に振るだけで何も話そうとはしない。

「……っ!!」

やがて何かに耐え切れなくなったのか、モニカは勢いよく立ち上がると家の中に入っていき、残った三人も慌てて彼女の後を追った。

 

 

 

 

 

「はあっ……!はあっ……!はあっ……!」

無我夢中で流し場へと駆け込んだモニカは、乱暴に口を漱いた後、荒々しく息をつく。

(な……何なのよ、これは………?)

――――自分は一体、どうしてしまったのだろうか?

ルネの入れた紅茶の香りを嗅いだ時、何やら強烈な不快感を覚えた。

そしてクレアの出したクッキーの香りが鼻に入った瞬間、激しい嘔吐となって自分を襲ったのだ。

全く訳が分からない事態に、多少落ち着いたモニカは困惑して額に手を当てる。

(最近、そんなに食べ過ぎてた?ううん、そんな事ないし、何か悪い物を食べ……てもないわよね)

思い当たる原因を探ってみるが、どうもこれといってピンとくる物は無い。

腑に落ちない表情で大きく溜息をついたモニカは、不意に聞こえてきたバタバタという慌しい足音達に振り向いた。

「あ、みんな……」

「モニカ様!大丈夫ですか!?」

心配そうな表情をしている三人の中でも取分け青ざめた顔のルネに、モニカは苦笑いを浮かべながら答える。

「う、うん……もう大丈夫。何でか知らないけど、ちょっと気分が悪くなっちゃって……」

「ちょっとって……どう考えても、さっきのはただ事じゃなかったわよ?」

彼女の言葉に、コリンが眉を顰めつつ疑問の声を発する。それに相槌を打つ様に、クレアも頷いた。

「そうよ、すごく顔色悪かったし……本当に大丈夫なの?」

「もう、クレアまで。大丈夫だってば。確かにさっきまでは結構辛かったけど、今は平気平気」

と、軽く手を振りながら返事をしていたモニカは、不意に複雑そうな眼で自分を眺めているルネに気づく。

疑問に思った彼女は少しばかり首を傾げながら、ルネに声を掛けた。

「?……どうしたの、ルネ?何か難しい顔しちゃって?」

「……あの……モニカ様……」

「何?」

モニカがそう尋ねるが、ルネは何やら酷く言いにくそうに視線を逸らして「その……」とか「あの……」とか言うばかりだ。

普段のルネらしくない振る舞いに、モニカの頭上に大量の見えない疑問符が浮かび上がってくる。

やがて、痺れを切らした彼女が「ねえ、ルネ……」と口を開くと殆ど同時に、意を決した様にルネが言った。

「モニカ様。その、かなり不束な事をお尋ねしますが……」

「不束な事?」

「はい。あの……」

そこでルネは、クレアとコリンには聞いて欲しくないのか徐にモニカの傍に近寄り、その耳元にそっと囁く。

「モニカ様…………今月…………ましたか?」

「え、ええっ!?」

突拍子も無い質問に、モニカは思わず声を張り上げて赤面する。

そんな彼女の反応に何かあると察したコリンが、興味津々といった表情で二人に歩み寄った。

「何、何!?……あっ、まさか!?モニカ、ひょっとして〜〜?」

「え、あ……いや……その……」

「?……一体、何なの、皆?」

ただ一人、全く話が見えないクレアは、残る三人を順に見渡しながらポツリと呟く。

それに対して、コリンが意味ありげな笑顔で口を開いた。

「クレアってば鈍いわね〜〜。あのね、ついにモニカが、オメ…」

「コ、コリン!!勝手に決め付けないで!!」

大慌てで声を荒げたモニカだったが、コリンは至って平然と言葉を返す。

「あれ、違うの?」

「そ、それは……その……えっと……」

途端に言葉を濁し、モニカは恥ずかしそうに顔を伏せてしまう。

そんな彼女に、ルネは確信を得た表情で声を掛けた。

「モニカ様」

「…………」

「……ないんですね?」

「…………うん」

「?……っ!えっ、ひょっとして!?」

ようやく核心に辿り着いたクレアが素っ頓狂な声を上げ、信じられないといった表情でモニカの顔を覗き込む。

「ほ、本当なの!?だって、そんな……」

「まあ、まだ断言は出来ませんが……十中八九、間違いないかと」

「そうなんだあ……モニカ、おめでとう!」

「だ、だからコリン。まだ決まった訳じゃ………」

動揺を隠し切れず、しどろもどろになるモニカだった。

……。

…………。

 

 

 

 

 

――――時間を戻し、今現在。

「……はあっ」

回想を終えたモニカは、テーブルに額をくっつけたまま小さな溜息を漏らす。

あの後、言い表せない不安と緊張を抱えたまま検査を受けて、真偽を確かめた。

そして結果は……真。紛れも無く、自分の身体には新しい生命が宿っていたのだ。

――――そう、自分とユリスの……。

それ自体は何ら不思議な事ではない。自分達が夫婦である以上、いつかこんな時が来るとは思っていた。

しかし、いざその時が来てみると、想像していたよりも遥かに大きい戸惑いを覚えずにはいられなかった。

「あ〜〜〜〜あ…………」

モニカはそっと、下腹部を撫でてみる。まだ三ヶ月であるから目立って大きくなってもいないし、当然だが胎動も全く聞こえない。

だが、この場所に小さな命が確かにあるのだと思うと、モニカの口から三度、溜息が漏れた。

「……本当に何て言おう、ユリスに?」

「何が?」

「……っ!?」

自分の独り言に対して思わぬ反応が返ってきて、彼女は驚いて顔を上げる。

すると、そこにはキョトンとした表情のユリスが、こちらの方をみつめていた。

「ユ、ユリス!?な、何で君がここに!?メ、メンテナンスショップはどうしたのよ!?」

「え?あ、ああ……何だか今日は人が殆ど来なくてさ。余りにも暇なもんだから、早めに閉めてきたんだ」

「し、閉めてきたって……い、いいの?そんな事で?」

「構わないさ。急ぎの修理ならボクの家に来る様にって、張り紙もしてきたし」

言いながらユリスは、テーブルを挟んでモニカと向かい合う位置にある椅子に腰掛ける。

そんな彼を眺めながら、モニカは内心かなり動揺していた。

『噂をすれば影』とは、正にこういう事を言うのだろう。神がかったタイミングの良い登場に、少しばかりユリスが憎らしくなる。

未だ大きく鳴り響いている胸の鼓動を押さえつつ、彼女は恐る恐るユリスに尋ねた。

「あ、あのユリス……?」

「ん?」

「そ、その……君、いつ帰って……?」

「ああ、モニカが溜息ついている時ぐらい、かな?珍しく考え込んでたかと思ったらボクの名前を呟いたから、声を掛けてみたんだ」

「あ……そうだったの」

「うん。……それで?」

「えっ?」

尋ねられている様なユリスの物言いに、モニカはハッとして彼の顔を見つめる。

「な、何?ユリス?」

「いや、だから何なの?何か、ボクに言いたい事があるんだろ?」

「そ、それは……えっと……」

口籠りながら、彼女はこの場をどうやって切り抜けようか考える。

――――……ある。確かに大ありだ。

だが、それを面と向かって話せる勇気を、今のモニカは持ち合わせていない。

とはいえ、先程の言葉を聞かれている以上は、「何でもない」と言って聞いてもらえないだろう。

こういう時、人一倍ユリスは洞察力が優れている。既に自分が何か隠し事をしてるのが、バレてるのは明らかだ。

それは、穏やかながらも強い力を持った彼の口調から容易に判断できる。

(素直に言うしかない……かな?)

一番良い選択肢は、やはりそれだろうとモニカは結論付ける。

どの道、遅かれ早かれ言わなければならないのだ。きっかけが出来た今が、丁度良いのかも知れない。

「ユ、ユリス?……その……落ち着いて聞いて欲しいんだけど……」

「うん、何?」

「あ、あのね……」

そこで一旦言葉を切り、ゴクリと唾を飲み込んだ後、モニカはおずおずと言った。

「出来……たの……」

「……出来た?」

間の抜けた声で鸚鵡返しをし、ユリスは二、三度眼を瞬かせる。

暫くして、彼はとんでもない事を口にした。

「新しい剣の技が?」

「……っ!」

その言葉に、モニカは思わずテーブルに額をぶつけそうになる。

寸での所で止まった彼女に対して、ユリスは不思議そうに首を傾げて尋ねた。

「ど、どうしたの?モニカ?」

「ユ、ユリス……あのね……君……」

――何で……何で、こういう事に関しては鈍いのよ!!

思わずそう叫びたくなり、モニカは鈍痛を感じ始めた額を手で抑える。

そんな彼女に、ユリスは憎らしくなる程に暢気な口調で言った。

「違うの?だってモニカ、最近すっごく修行してなかったっけ?剣の?」

「そ、それは、そうだけど……」

――……ひょっとして、分かってて、はぐらかしてるんじゃないでしょうね?

一瞬そんな疑問がモニカの頭を掠めたが、次いで言ったユリスの言葉に、それは間違いだと気づく。

「だろ?……で、今度はどんな技なの?また魔法が使える様になったって言ってたし、今度は剣と魔法の合体攻撃とか?」

「……っ……」

――――これは本気だ。本気で全く、ちっとも欠片も、これっぽっちの一握りも分かっていない。

(ストレートに言わないと、ダメな訳ね)

そう悟った彼女は、心の中で溜息をついた後、ゆっくりとユリスの顔を見つめた。

「違うわよ、ユリス。出来たのは、剣の技じゃなくて……」

「?……じゃあ、何が?」

彼にそう言われて、モニカは大きく深呼吸をする。

そして、そっと両手を下腹部に当て、俯き加減になりながら言った。

「……子供……」

「…………えっ?」

「私と君の……子供が……出来……たの」

「っ!?」

彼女のその言葉に、ユリスは思わず立ち上がる。

弾みで腰掛けていた椅子が後ろに倒れ派手な音を立てるが、そんな事はお構い無しに彼はモニカを凝視した。

「ここ。子供って……それって、つまり……その……やっぱり……?」

「……うん。三ヶ月だって」

「そ、そっか……」

らしくもなく動揺の色を顔に濃く浮かべ、ユリスはモニカから眼を逸らしつつ呟く。

それっきり彼は何も言おうともせず、またモニカもそれ以上言うべき言葉が見つからずに黙り込んだ。

気まずい沈黙が流れ、それが否応無しにモニカの頭に嫌な考えを過ぎらせる。

(ユリス……嫌……なのかな?ひょっとして……)

――……どうしよう?もし……もし……。

「あの、ユリス……?」

「モニカ……」

最悪の考えが脳を支配し、耐え切れなくなった彼女が口を開いたのとほぼ同時。

ユリスはぎこちなくモニカを見つめながら、小さく途切れ途切れに言った。

「あ、あのさ……その……こういう時って……えと……」

「……ユリス?」

「だから……つまり……何て言ったらいいの……かな?」

「えっ?」

「いや、だって『おめでとう』と言うのも妙な気がするし……『ありがとう』ってのも……変だろ?

『良かった』って言うのも……何か、しっくりこないし……ええっと……」

その言葉に、モニカは驚いてユリスの顔を見返す。瞬間、無意識に彼に呼びかけていた。

「ユリス……」

「っ……何?」

「……いいの?」

「へっ?」

「……産んで、いいの?」

少しばかり涙声になりながら言うと、ユリスは一瞬眼をパチクリさせた後、呆れた様に口を開く。

「モニカ、何を言い出すんだい?当然じゃん、そんなの」

「っ……!」

――――当然。

何でもないたった二文字の言葉が、これ以上ないくらい胸に染み渡る。

つい先程まで凍りかけていた心が温もっていき、溶け出した雫が涙となってモニカの瞳から滴り落ちる。

それを見たユリスはギョッとし、慌てて彼女の傍に近寄った。

「モ、モニカ!?い、いきなり何で泣き……」

「……っく……う……ゴ、ゴメン」

感情が一気に溢れ出し、上手く話す事が出来ない状態のモニカだったが、それでも懸命にユリスに言う。

「さ、さっき……ユリスが黙り込むから……もしかして……いらないのかなって、思っちゃって……」

「えっ?」

「で、でも……それが私の勘違いだって分かって……君が、当然産んでいいって言ってくれたのが、嬉しくて……っ!!」

刹那、モニカはユリスに強く……それでいて優しく抱きしめられた。

突然の事に、小さく声にならない声を発した彼女の耳元で、彼はそっと囁く。

「はあっ……全く妙な所で、臆病で悲観的になるよね、君は」

「なっ、何よ!?だって……すっごく……怖かっ……」

「…………それはそうだよね。でも、大丈夫。ボクは……何も拒みはしないよ。君が生む子供……二人で育てていこう」

「………うん!」

――――きっと、ユリスは良い父親になるだろう。だから、自分も良い母親になろう……生まれてくる、新しい命の為に。

そう思いつつ、モニカは涙で濡れた顔に笑みを浮かべながら、力強く頷いた。

 

 

 

 

――ねえ、ユリス?君は、男の子と女の子、どっちが良い?

――そうだなあ……無事に生まれてきてくれれば、どちらでも嬉しいんだけどね。そういうモニカは?

――私?私は、やっぱり女の子かなあ……可愛い服、デザインしてあげたいし。

――ああ、成程。君、そういう特技あったんだよね。じゃあ、男の子だったら、カッコいい服作ってあげれば?

――そうね、それがいいかも。あっ、でも、それより剣術を教えあげたいな。

――……くく……やっぱり言うと思った。それでこそ、モニカだよね。

――はいはい。どうせ私は単純ですよ〜〜だ。でも……。

――……ん?

――頑張らなきゃ、私……頑張って元気に生まないと、立派なお母さんになれないもの。

――……大丈夫さ、ボクがいるんだから。

――へえ〜?随分頼もしいお言葉ねえ、ユリス?

――う、うるさいな。……それはそうとモニカ、一つだけ聞いていい?

――何?

――今、幸せかい?

――…………うん、とっても。

 

 

 

 

――――二人の絆の結晶が誕生するのは……もうすぐの話。

 

 

 

 

 

 


  

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